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NASBA法の原理について

NASBA初期行程

鋳型となるRNAに、プライマー1(P1)が結合します。P1の5’末端には、T7 RNA polymeraseのプロモーター配列が付加されています。

AMV Reverse Transcriptase(AMV-RT)によってcDNAが合成されます。

RNA-DNA(2本鎖)ハイブリッドになりました。

RNase Hによって、RNA-DNA(2本鎖)ハイブリッドのRNA鎖だけが分解され、1本鎖cDNAになります。

cDNAに、プライマー2(P2)が結合します。

AMV-RTのDNA polymerase 活性によって、プロモーター配列の付加された2本鎖cDNAが合成されます。

NASBA増幅行程

2本鎖のプロモーター配列をT7 RNA polymeraseが認識して、P2の5’末端までT7 RNA polymeraseによる転写反応で、1本鎖のアンチセンスRNAが多数合成されます。

(7)の工程で合成された1本鎖のアンチセンスRNAに、P2が結合します。

AMV-RTによってcDNAが合成されます。

RNA-DNA(2本鎖)ハイブリッドになりました。

RNase Hによって、RNA-DNA(2本鎖)ハイブリッドのRNA鎖だけが分解され、1本鎖cDNAになります。

cDNAに、P1が結合します。

AMV-RTのDNA polymerase 活性によって、プロモーター配列の付加された2本鎖cDNAが合成されます。

(7)の工程と同様に、T7 RNA polymeraseによる転写反応で、1本鎖のアンチセンスRNAが合成されます。

合成されたアンチセンスRNAを鋳型にして、(7)および(8)~(14)のサイクルを繰り返し、アンチセンスRNAが大量に増幅されます。

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